ANDOのブログ

気づきとか違和感についての独り言

マンチェスターバイザシー

映画を見た。

 ざっと感想を書いたが、とても余韻の残る映画だったので、改めてブログに残しておきたい。

このブログは自分が感じたことを書く日記のようなものだから。

個人的に日記はEvernoteにつけているのだけど、このブログは、プライベートというより、もうちょっとアウトプットよりというか、悪く言えば世間体を意識したような日記になっている。

 

この映画を見て思い出した言葉は、「Life goes on.」という言葉だ。

 

俺はこの言葉がとても好きだ。

 

Life goes on.という言葉には、「まだまだ続くんだから頑張ろうよ!」というポジティブな要素と、「それでも生きなければならないのだ」という諦めにも似た達観したような気持ちがくみ取れる。

個人的には後者の意味合いの方が好きだ。

 

別に誰しも、望んで生まれてきたわけじゃない。

そして必ずしも望まれて生まれてきたわけでもないだろう。

 

生みたくなかったのに生まれてきたもの。男が望まれていたのに女として生まれてきたもの。五体満足を望まれていたのに、それを満たせなかったもの。

 

様々な形で、人の期待を裏切って、生まれてきた俺たちは、どうやら人生を歩み続けることを半ば強いられているらしい。

 

生きる意味がないともがきながらも、死ぬ理由もないと彷徨う。

文字通り、この世は地獄で、俺たちはゾンビのようにも感じる。

 

それでも俺たちは、そんな日常の中で、傷のなめあいかもしれないが、愛し合い、幸せな日常を見出していく。

 

そしてその幸せな日常を無残に失うこともあるだろう。

 

人生には、達成より挫折の方が多い。

そしてその挫折が時には人の心を壊したり、性格や人格を変えなければならないほどのショックを与えることもあるだろう。

 

それでも人生は続く。

 

生きなければならない。

 

決して過去を乗り越える必要はない、自分と向き合う必要はない。ただ、生きていく。

 

それは惨めで美しいことなのだと、この映画を見て感じた。